私はその日の午後無事に退院した。
大量のお菓子を胸に抱えて。


この大量のお菓子が悠真くんの気持ちみたいで胸が痛かった。


そして自分の思いがわからなくてもどかしかった。
そんな思いの中、私は家に着いた。





私はまだ熱が完全に下がってなくて部屋のベッドで寝ていた。
それから二時間ほど経った後…


「明日花…明日花!」

「…ん…」

「急に起こしてごめんね。
香奈ちゃん来てるわよ。」

香奈が?

「わかった。香奈、入れて?」


「わかったわ。」


少しすると香奈が入ってきた。

「明日花、体はもう平気?」

「うん。心配ありがとね。」

「いえいえ。あ、ちゃんとノートはとったからね!」


「ふふっ。ありがと」

香奈の発言がおもしろくてついつい笑った。


「ねぇ、話変わるけどさ、悠真に告られたよね?」


……な、なんで知って…っ!?

「えっ。」


「…悠真が泣きそうな顔で相談してきたの。
俺、明日花先輩に嫌われるかもって。
私が、なんで?って聞いたら、先輩に告白したんですって。」