「悠真だったんだよ。明日花をこの病院まで運んだの。
病院が近くにあるから俺が運ぶって。」
そうだったんだ…
悠真くん…優しいな…
「あんな悠真、初めてだよ…」
私もあんな悠真くん初めてだ。
「…うん。そうだね…」
「とりあえず、明日花は自分の体調整えてね。
休んだ分のノートは私が見せてあげるから。」
「えぇー。いっても授業中爆睡してる香奈を信じていいのー?」
私は冗談めかして言ってみた。
「う゛。元はと言えば私が悪いんだから頑張ります!」
「ははっ」
私の冗談に香奈と私は顔を見合わせて笑いあった。