熱…そっか…私、熱出したんだ。
だからこんなに体がだるいんだ…


「俺たちは、明日花の親に電話を入れる。
その間明日花のこと、頼んだぞ、悠真。」

「はい。」

そう言い残すと翔先輩と香奈は病室を出て行った。



病室に沈黙が訪れる…

悠真くん…あのとき駆けつけてくれたよね?
あのときの悠真くん、別人みたいだった…


「あの…悠真くん…」

私は上半身を起こし、悠真くんと向き合おうとした。


すると突然、悠真くんが私を抱きしめた--