「…これは…僕の気持ち。」
「…え?」
それって…
「…好きだよ、明日花。」
…!!!!!!
嘘…これは…夢…?
「出会ったときから気になってた。
でも僕、ずっと人を本気で好きになったことなくて…
ここ一週間、ずっと考えてた。
そして、明日花は本当に僕のこと好きなのかとか、あの先輩のことが好きなんじゃないかとか。
考えれば考えるほど、明日花が頭から離れなくて…そして、青山って奴に嫉妬して。」
葵も…本気で好きになったことなかったんだ。
2人とも、不器用で…素直になれなくて…
思いがすれ違ったんだ。
「…そこでようやく気づいた。
明日花が好きだって。」
ずっと待ってた…この言葉を。
私たち、両思いになったんだ…
「と、言うわけで…」
葵が私の耳に唇を寄せる。
「ひゃ!」
ま、また変な声出た…
「これからもずっと離さないから、覚悟してね?
明日花のこと大好きだよ!」
甘く囁く声…
私、この声好きだなぁ。
「ありがとう、葵。」
「ちなみに先輩は?」