…もしかして…あの夜のこと…見てたの!?
「あれは…違うの!」
「なにが違うの?
僕に抱きしめられるのは嫌がってたくせに、あいつに抱きしめられるのは嫌じゃないんでしょ?」
あれは…慰めてくれたから。
でもそんなこと信じてくれるかもわからない。
「あれは…慰めてくれただけで…」
「慰めてくれるなら誰でもよかったの?
僕、先輩に謝りたくて、追いかけたのに。」
謝りたいってなにを?
本気じゃなくてごめんなさいって意味?
葵の気持ちが見えない…
「葵が悪いんじゃない!」
あ、私今、葵を呼び捨てに…
でも…気持ちをぶつけないと収まらない!
「葵が、私のこと本気じゃないのにからかって来るから!
青山くんは…私のことが好きって言ってくれた!
青山くんにすれば幸せになれると思った!
でも私は葵が好きで…諦められなくて!!…葵と話さなきゃって思った。
なのに葵、学校来ないんだもん…私…葵が好きなんだもん…
どうしたら…どうしたら信じてくれるのよ!」