「…振られた。」

「…え?振られたって今朝のあのガキに?」

私は縦に首を振った。
甘い言葉に期待した。
お気に入りと言う言葉を信頼した。



でもそれはただの冗談だよ。
それでも私は嬉しかった。


「私、バカだよね…葵くんの一言に期待して。
まだ話し始めて2日しか経ってないのに…好きになって。
私は所詮、暇つぶしの相手でしかなかったんだよ…」



青山くんは黙って私の話を聞いていた。
私が話し終えると、青山くんは近づいて、私を強く、抱きしめた…