私たちは学校の近くの遊園地に向かった。

…遊園地…学校の近くにあるとかすごくない?
この辺はまさにゲーム感覚…
いろいろごっちゃだな…


「先輩、どこ回る?」

…と言われても…私、あまり遊園地来たことなくて…わかんないんだよ。
とりあえずジェットコースターは無理だから…


「あ、先輩!ジェットコースターに行こうよ!
僕、久しぶりにジェットコースター乗りたい!」

…へ!?
葵…まじで言ってる?
私、生まれてから18年、ジェットコースターに乗った覚えないよ?


ここは…正直に…

「葵くん…私、ジェットコースター乗ったことなくて…」

「ないの?」

「うん…だから…ごめん…」

…嫌われちゃったかな?
葵に嫌われたら意味がないのに…

「何で謝るの?」

そこには不思議がる葵の姿があり、私は戸惑った。

「え、だってさ…」