「キャアッ!だ、誰!?」
「つまりさぁ、あの先輩が言いたいのは…」
この声…まさか…
「可愛いって事だよ…」
耳元で低く甘い声で囁かれ、
私の心臓はまたドキドキし始めた。
「あ、葵くん!離して!」
てかどうしてここに!?
さっき会ったばっかじゃん!!
「イヤだ~」
「イヤだ~じゃない!!!」
てかみんな見てるから!みんな見てるから離して~
みんなの目線が痛いくらいに突き刺さる。
その中でも一段と目を輝かせていたのは、香奈だった。
「ちょっとちょっと~その子誰ー?
もしかして明日花の彼氏?」
「そうですよ!」
…うんうん。私たちはつきあって…