学校に着き、下駄箱に靴を入れたとき…


「せーんぱい♪」

…この可愛らしい声…

私が振り返るとそこには案の定、葵が立っていた。


「葵くん…おはよう。」

「明日花先輩…約束守ってくれたんですね!」

あ、コンタクト…

「うん…約束はやっぱり守らなきゃいけないから。」

私がそういうと葵は突然、耳に唇を寄せた

…っ。
な、なに!?

「先輩のその可愛さ…誰にも見せたくないな…
僕だけのものにしてしまいたい…」


…っ!!!!!!


ま、ま、ま、ま、待って!
絶対今、顔真っ赤だよ、私。



「あはっ。先輩、真っ赤ー♪
照れちゃって可愛いねー」

「…か、からかわないで…!
そもそもコンタクトにして?って言ったのは葵くんでしょー!?」


「うん。
だって明日花先輩、めがね外すとこんなに可愛いのにめがねはめててもったいないなーって思ってさ!」
「だめだった?」

う゛。
潤んだ目でこっちみないでー!!

その目は反則…


「だめじゃないです…」


「先輩やっぱおもしろいね~
今度教室遊びに行くからね♪」

「…う、うん…」


葵の可愛さに私は自然と頷いていた