「明日花にも彼氏出来たんだー!
なんでずっと隠してたのよ!
言ってくれても良かったのに!!」


「あは…ははっ」


…もうその彼氏とは会えません。
なんて…口が裂けても言えない…


颯人…会いたいな。


「今度紹介してよね!」


「あははっ」

私は曖昧に微笑むしかなかった。



「そう言えば…新作書いたの。
まだ途中書きだけど。」


「どれどれ見せてみ?」


私は颯人とのことを綴った小説を優衣に見せた。

…これで面白味がないって言われたら諦めよう。
でも…自信はあるよ。