私はペンを滑らせた。
どうしても早く書き上げたくて。


…届かないのはわかってるけど、
この気持ちを颯人に伝えたくて。


そして…これを機会に恋をしよう。
恋から逃げてたら良い小説なんて書けない。
優衣が私に言ったこと。
今ならわかる気がする…


颯人以上に私を夢中にしてくれる人が現れることはないだろうけど。


それでもいい。
私なりに自分らしい恋をしよう。