「…っ!」


颯人は私の体を強く抱きしめた。
颯人が動いた衝撃で観覧車が大きく揺れる。


「颯人…」


「明日花っ!
行くなよ!!
頼む…俺のそばにいてくれよ!」


颯人はそう言うと私にキスをする。


「…明日花が違う世界から来たとか意味わかんねーけど…
俺は…離れたくないんだ!!」



颯人…
颯人の唇の感触、颯人の温もり、
そしてこのデート…忘れないよ。


「…颯人…愛してる…さようなら…」


私は、観覧車の頂上でゆっくり消えていった


ある一通の手紙を残して---