「そうだったの…
じゃあ私の服着てまたデートを楽しむといいわ。」
…んー…
そこまでしてもらうにはさすがに悪い気が…
「母ちゃんの服が明日花に似合うかっ!
服、乾いたから着替えてもう出るぞ。」
「…お母さんすみません。
気持ちだけ受け取っときます。」
優しいお母さんだな…
私はそう言うと洗面所を借り服に着替えた。
「お待たせ、颯人。」
「あぁ。じゃあ遊園地行くか。」
「うん!」
「明日花ちゃん!」
すると颯人のお母さんに呼び止められる。
「はい?」
「このマフラーしてくと良いわ。」
颯人のお母さんが差し出したのは
白のマフラーだった。
でも…どうして?
「キスマーク…見られるわよ?」
!!!!!
忘れてたっ!
颯人のお母さんが帰ってくる前…
つけれたんだ!
しかも見られてたなんて…
「あ、ありがとうございます。」
「ふふっ。仲良いことはなによりよ!
まだ時間はたっぷりあるから楽しんでおいで!」
は、恥ずかしい。
でも…お母さんに認めてもらえて嬉しかった…
「はい!」