「わぁ!すごい!」
…一面が水槽。
いろんな種類の魚がいて…綺麗…
あ、あの熱帯魚可愛いかも。
でもあれも可愛いし…
「明日花」
「ん?」
「あの魚、お前みたいだな」
ニヤリと笑って言う颯人。
私は颯人の指をだどってみる…と。
「さ、サイテー!」
そこには正直全然可愛くない魚が泳いでいた。
ていうか、地味…
「だってほら、めがねかけてたときのお前、
地味だったろ? ぴったりじゃねぇか!」
…ううう。
否定しない。
でもめがねはめてた時から私のこと好きでいてくれたんだよね…
そう思うと嬉しいかも。
でも…地味って言われたのはショック。
仕返ししよっかな…
「なんでそんな事言うの?
今日だって、颯人を思ってコーディネートしたのに
可愛いとも言ってくれないし…」
私がシュンと落ち込んだふりすると
颯人が慌てたご様子。
…颯人のツンデレで遊ぶの楽しいかも。
なんか私、Sみたいだな…
「…あの…その…」