……なんか……先生……怖い。


先生は冷笑を浮かべたまま、一歩また一歩と私に近づいてくる。

…この…パターンっ!
先生とした一番最初の補習の日を思い出す。
…もしかして…もしかすると…


トンッ
私の背中が壁に触れる。
そして私の両隣に手を置き逃げ場をなくす先生。


私はあわててこう言った。

「青山くんが認めてくれて良かったですねー…」


「…」


「…あっ、そう言えば青山くんがここに来たのって先生がテストに書いた
伝言が原因だったみたいで…それでここまで来ちゃうなんて驚きですねー…」


「…」


ううぅ。
先生が終始無言…こ、怖いし…


「あのー…葉山先生ー…?」


「…お前、ムカつく。」