「…俺は認めない。
今から、先生たちにバラしてきてやる!」
…そんな…っ!
そんなことしたら…先生が首にっ!
「それだけは絶対だめ!
お願い…青山くん…それだけは…」
すると先生が私から離れ、青山くんの前に立った。
「青山、おまえの気持ちは分かってた。
明日花のこと、好きなんだろう?」
…嘘…青山くんが私をっ!?
「…」
青山くんは黙り込んだまま、なにも答えない。
それでも先生は言葉を重ねた。
「…いくら生徒の為だからと言っても、明日花だけは譲れない。
お前と同じ気持ちなんだ…いや、お前より大きいんだ。
明日花に対する好きの気持ちは…
バラして青山の気が済むならバラせばいい。
バレて学校をやめることになっても…俺の気持ちは変わらない。
俺は明日花が好きだ。」
嬉しかった。
先生のこの言葉が。
でもその反面辛かった。
その後自分がどうなるかなんて…わからないのだから。