放課後。



コンコン。

「はい。」

「中村です。」

「どうぞ」

「失礼します」

私は科学室の中に足を踏み入れた。
そして、いつもの席にいつものように腰を降ろす。
もう、先生に言われなくても自分の座る場所をわかっている自分がいた。



「…今日は…」

私が言おうとした言葉の上に先生が言葉を重ねた。

「…ご褒美…もらいにきたの?」


先生の瞳に吸い込まれるように頷いてしまう私。

頷く私を見てニヤリと笑う先生。


…キス…されるな。
私はもう理解していた。
先生がキスする前にすることすべて。


そう考えていると顔を上に向かされ塞がれる唇。
久しぶりに感じた、先生の温もり。
そして先生の香り。


私はいつの間にか先生のことが大好きになっていた。



私は先生のキスに答えていた。
すると…


私が空気を吸おうと少し開いた唇に柔らかいものが口内に入ってきた。


「…んっ。」

…まさか…
私の口の中に入ってきたのは先生の舌だった。


先生の熱いキスで私の口内はトロトロに溶かされていく。



私は戸惑いながらも先生の大人のキスに答えていた…