キーンコーンカーンコーン… 『始めっ』 テスト独特の静かな空気の中シャープペンを走らせる音だけが響きわたる。 …あ。 これ、葉山先生に教えてもらったとこ… これもだ。 私は前とは比べものにならないほどスラスラと 問題を解いていった。 私がここまで出来るようになったのは葉山先生のおかげだ。 …葉山先生! 絶対良い点取ってみせるから待っててよ!! 私はそんな思いの中、50分間シャープペンを走らせたのだった--