「やってないよ。」
…!?
なんで私の思ってたことっ!
「な、なんで?」
「お前、顔に書いてある。
こんなのやった?ってな。」
うそ…私そんなにわかりやすいの?
これから気をつけないと。
「さーて、どうしようかなー?」
そう言うと先生がジリジリと詰め寄ってくる。
「せ、先生?
どうしたんです?」
私は、先生が近づくごとに一歩また一歩と下がる。
背中に冷たい感覚を感じるとそれが壁ということがわかる。
に、逃げ場がない…っ!
「先生っ!誰も習ってないこと解るわけないじゃないですか!」
「…中村なら出来るんじゃない?
予習もちゃんとしてるんでしょ?」
…確かに予習はしてるけど…っ!
化学はしてませんから。
「だからお仕置き。」
「お仕置きって!?」
そう言うと先生の顔が近づいてくる。
ま、またキスされる--!?