「だめだ。
返してほしければ今日科学室まで補習に来るんだ。」


ホシュウ…
行かなきゃ…だめっぽい…
それ見られるのが一番困るし。


「…はい。」


私はそう返事するしかなかった



そして授業が終わると…
香奈がこっちにやってきた。

「明日花…あんた、ドンマイすぎるよ…」


うぅ。
ほんとにその通りだよー!!


だって私、授業で寝たこともないし、手紙交換したこともないんだからね!


「香奈ぁ。私、化学出来ないよぉ…」


「…頑張るしかないね。
でもあんた、普段は手紙も居眠りもしないくせに今日はどうしたの?」


…香奈でも言えない…
私は違う世界から来た人間で6人と恋をしないと帰れないから
その指示を見てたなんて…


「今日は疲れてたからだよ。
手紙は偶然入ってただけ。」


「…そう?
ならいいんだけど…」



ごめん、香奈。
本当のこと言えなくて…


「まぁ、今日は頑張りなよ!!」


「うん!」