「これからはもっと俺の方が好きって言わせるくらい、甘やかしてやるよ」
…っ!!
なんだか急に…
「…先輩が意地悪になった。」
私がそう呟くと同時に先輩が言った。
「男は誰だって狼なんだよ?
だからきっと俺も優しい仮面を被った狼だけど大丈夫かな?」
…そんなこと言われたって今更嫌いになれる訳ないよ。
「私はどんな先輩も好きです。」
この言葉を放った瞬間再び塞がれる唇。
先輩のキスは先輩らしく優しくて…
私を溶かしていった。
私たちは誰もいない海岸で何度も何度もキスをした。
一歳差でも先輩は先輩で。
先輩の大人のキスに弁解されていた--