「…えっ!?」


そんなこと聞かれると思ってなかったのか
先輩は面食らっていた。


あぁ、なんかごめんなさい!
気になってしまって…


「無理に言わなくても…」


「恋愛に時間なんて関係ないんだよ?」


…先輩の言うとおりだ。
恋愛に時間なんて関係ない。


「そうですね。」



私たちは海岸に腰を降ろす。
私たちの間に穏やかな沈黙が流れる。
でも今はその沈黙すら心地よく感じて…


「香奈に言われたんだ。」

…え?
突然の言葉に翔先輩を見た。


「明日花が好きなら、明日花を幸せにしてやれって。
明日花を泣かせたら私が許さないって」


…香奈…


「お前ら本当に仲良いな!」