「好きです!」
「好きだ。」
…同時に放たれたこの言葉。
…夢?
今、私の声に紛れたけど、先輩も好きって言ったような…
「あの…」
すると先輩は私に近づき、首に手を回す。
な、何!?
すると私の首にネックレスがかけられていた。
可愛らしい貝殻のネックレスだった。
「…これ…」
「明日花の誕生日は夏だろ?
夏は忙しくてプレゼントあげられなかったから。
だから海、そして貝殻のネックレス。
…遅くなったけど、お誕生日おめでとう。明日花」
…だから海だったんだ…
どうしよう、うれしい…
「先輩、今私のこと好きって言いましたよね?」
「言ったよ。」
「いつ、好きだったんですか?」
私はなぜかこんな疑問を抱いて翔先輩に訊ねた