「海だー!」

翔先輩が連れてってくれた場所、それは海だった。

「やっぱ季節はずれだから誰もいないなー」

それでもうれしかった。
先輩とデート出来たことが何よりも。

「良いじゃないですか!
海を2人占出来るんですよ?」


私がはしゃぎながらそう言うと先輩がフッと笑った


「そうだな。」




「でも、どうして海なんですか?」

私は一番疑問だったことを聞いた。
デートするなら他にも場所があったはずだから。


「…それは、何となくだよ。」


…何となく?
それだけの理由で海に連れてくのかな?


ちょっとした疑問が頭に浮かんでは離れの繰り返しだった。


そして…


今、2人きりだから告白するなら今なのかな?


…言おう!
悔いのないように!


「先輩!」


私が意を決して口を開いた---