そして、体育祭当日。
結局私は8秒2までしかタイムを縮めることをが出来なかった…


でも…みんなの思いを無駄にしたくない!
今日は最大の力を振り絞ろう!


「おし、みんな集まれ!
円陣組むぞっ!」


青山くんの声にみんなが集まった。


クラスのみんなは円陣を組み始める
私の隣は、香奈。
それと…青山くんだった。


私と青山くんに気まずい空気が流れたその時。


「おい!
颯人、中村、早く腕組めよ!」


クラスの男子がそう急かす。

「…」

「…」


「なーに照れてんだよ!
いっつもあんないちゃついてたくせによ!」


…そう言われるとよけいに腕組みしにくい…


「みんなで仲間でしょ?
そう言ったのは颯人だよ。」

クラスの女子がそう言った瞬間--


青山くんは私の肩に腕を回した。

私も戸惑いながら、青山くんの肩に腕を回した--