たまに青山くんと目があったりしたけど、
私は目をそらしていた。
今は青山くんと目を合わせることもしたくなかったから。
いや、どんな顔で青山くんを見ればいいのかわからなかったから。
そんな私に気がついたのか、香奈が私の隣に座って、言った。
「青山となにかあった?」
…香奈には正直に言おう。
「…キスされた。
…青山くん、私のこと好きでもないのに、なんでキスなんてしたの?
私にはわかんなくて…」
「……明日花……
ねぇ、明日花。それはきっとわかるときがくる。
じゃなかったら私が青山をぶっ飛ばしてやるわよ!」
“きっとわかるときがくる”か…
本当にわかる日が来るのかな…
そして私の気持ちにも………