「優勝を、佐々木にプレゼントするぞ!」
青山くんのこの言葉に、みんなが顔を上げ…
『上等じゃん!絶対優勝してやるぞ!』
『そうだよ!佐々木くんに、優勝プレゼントしよ!!』
みんなが改めて一致団結した瞬間だった。
佐々木くんの為に優勝しよう。
これがクラスの決意になった。
「佐々木の種目は俺が出る。」
佐々木くんの種目は…借り物競走だった。
…ちょ、今時借り物競走って…
突っ込みたいわ!!
まぁ、この空気で突っ込んだらみんなに痛い目で見られるから突っ込まないけどね。
こうして私たちクラスは他のクラスより練習をやった。
クラスは固い絆で結ばれていた。
私は、練習に参加することが出来なかったけど、帰らずみんなの練習が終わるまで見学していた。