「…松田くん…」
なんて言えばいいの?
わからない…
「中村…泣かせて…ごめんな?
お前、交通事故に遭った彼女に似てるんだ。
お菓子作りが得意で俺と話すときにこにこしてて。」
そう…なんだ。
「松田くん…っ!
あのね、私…彼女みたいに事故になんか遭わない!
だって彼女の時とは違うことがある。
…私から…告白したんだよ?」
世の中、絶対なんて言葉はない。
私が事故に遭う保証もなければ遭わない保証もない。
でも私が言えるのは…
「もし仮に…私が事故にあって…松田くんを忘れたとしても
…必ず、松田くんを思い出してみせる。
それだけ…松田くんが好きだから。」
この思い…届いてほしい。
「中村…」
松田くんは私を優しく抱きしめた