「明日からはもう、練習しなくて大丈夫だね。」


「あぁ、そうだな。」


この一言が私の心に刺さって離れなかった。
少しは期待した。
もうちょっと教えてくれないか?の言葉を。



私は、そんな思いを隠すように、トリュフを取り出した。


「こっちも出来たみたい。
松田くん、食べよう?」


「そうだな。」


私たちはトリュフを食べ始めた。
甘いはずのトリュフがなぜか苦く感じた---