次の日も昨日と同じように練習を始めた。
昨日みたいな材料のミスもなく、
一日で慣れたのか、松田くんの手際も良かった。
…覚えるの早いなぁ。
感心の何物でもない。。
「中村。」
私が感心しながら見ていると、不意に松田くんに話しかけられた。
「どうしたの?」
今のところ、つまづいたところはないよね?
どうしたんだろ。
「昨日のクッキー…旨かった。
ありがとな…」
…っ!
松田くんに褒められた…
素直に嬉しい…
でもどうしてこんなに喜んでんだろ…
そして松田くんが笑顔になったときの胸のドキドキ感はなに?
私にはわからなかった。