誰かが言うんだ… 『生きてけば良い事あるぞ』 って……

馬鹿みたい。

って思ってた15の秋。


『お前整形しろよ。』 『学校来んな。』 『キモイ。』

また始まった。男子がウチを馬鹿にする。 そして見て見ぬフリをする女子たち。 ウチのSOSを気づいてもくれない先生。


………学校は腐ってる。 毎日がその繰り返し。 卒業まで後半年。
『それまでの辛抱だ。』を胸に秘めてイジメから逃げないで戦ってきた。

でももう限界が来た。
次の日の朝……
一人の男子が言った。
『お前の母ちゃんキモイな~。弟も何か変なん指してるしさ~。お前家族変なののカタマリだな。』



………ぱちん


って何かが切れた音がした。


ウチの母さんは女で一つでウチと弟を育てた。
必死で働く母さんに学校でイジメられてるなんて言えなかった。だから学校は休んだ事なかった。
何よりも母さん自身が子供の頃イジメにあって苦しんできた。



ウチの弟は指に障害を持ってる。小指が両方とも変な形をしている。弟は指の形を直すために必死でリハビリをしていた。でももう直らない……。

ウチのせいで最愛の家族をコケにされた。馬鹿にされた。






ただ泣くしか出来なかった。