教室の中に入ると皆が私を見ていた。 何、何。 「あんた、寛様とどんな関係よ!?」 『・・・秘密です。』 すると力虎君が私の手を引っ張り隣の空き教室に連れていく。 「歌鈴、どこ行ってた?」 『屋上だよ?』 「・・・あのイケメンは誰?」 『・・・に・・・ちゃ・・・』 「ん?何て?」 『だから、お兄ちゃん』 そう言うと力虎君はさっきまで不機嫌だったのに急にニコニコし始めた。 忙しい人だなあ。