「歌鈴ー!何があったの?大丈夫なの?」
雪がダッシュで私の所までくる。

『うん。大丈夫』

「先生に呼ばれてていけなかった。ごめんね?」

『全然。気にしないで?』

「うー、歌鈴大好きっ!」

『私もっ』
2人で抱き合ってると力虎君が私達を引き離した。

『え?』

「歌鈴いこ。」

力虎君は私の手を引いて歩き出す。
雪が「はっはーん、そういうことね。」と言うと力虎君がチッと舌打ちをした。

どうしたんだろう。

「手強いわよ。頑張れ。」

「言われなくても。」
2人の会話についていけない。

首を傾げると
「歌鈴は気にしなくていいから」
と力虎君が言ってきた。

気になるのにー。