か、格好良すぎるよ...長谷くん...っ!

莉乃は顔を見られないように下を向いて走ったのだった。


「 はぁ...はぁ...はぁ... 」


やっとの思いで家についた。

疲れてへばり込んでしまった莉乃は父がいることを忘れてしまった。


「 ・・・莉乃。帰ったのか・・・ 」


――――・・ビクゥ・・・


恐る恐る上を見ると父親が玄関で仁王立ちでいた。