「 莉乃ちゃん・・・大丈夫なの? 」


美姫さんは電話の声が聞こえてきたのか莉乃を心配してくる。

眉が八の字に曲がっている。

莉乃は困り顔になりながらも笑顔で頷いた。


「 大丈夫ですよ。いつもの事ですし・・・ 」

「 そう? それならいいんだけど・・・ 」


でも美姫は心配そうな顔はそのままだった。


「 ・・・そうだわ!! 涼太!! ちょって来てー!! 」


遠くで友達と話している長谷くんを美姫さんは呼んだ。