「 千秋ちゃん...もうやめて...お願い... 」


千秋ちゃんが来てから暴れ出した。

なんとなく莉乃は感づいていた。

だって結界を張っているのに普通の人間が入れるわけがない。

でも・・・信じたくなかった自分がいた。

どうしても千秋ちゃんが犯人だって気付きたくなかったんだ。


「 どう? 東の巫女さん? 」

「 なんて事を! あなた...黒巫女ちゃん? 」

「 裏巫女...黒巫女...どっちでもいいわ。あたしは黒姫なの。本名はね。でも巫女だから今のあなたみたいに呼ばれているわけなの 」


莉乃のお父さんは今、千秋ちゃん...いや、黒姫に捕らわれている。

黒姫が大暴れをしてめちゃくちゃにしてしまった。

お父さんとお母さんの思い出の場所を...