「 なんか熱っぽいな。大丈夫か? 」


――――・・ドキッ・・・


「 そ、そうかなぁ? なんか熱くって・・・ 」

「 そうなのか? 熱があったら大変だから先にホテルに戻ってろ。って場所分かるか? 」


莉乃は首を横に振る。

父は頭をかいて“参ったな”と顔に出した。


――――・・コツリ・・・


「 だ、誰!? 」

莉乃は急いで対戦体制をとった。

でもその顔は見覚えのある顔だったから莉乃はついつい力を緩めてしまう。


「 よっ、莉乃っ! 」