お父さんは少しだけ寂しそうな顔をして莉乃を見た。


「 本当に信頼出来る人が出来たら素直になればいい。だが霊力を失う事を忘れるなよ 」


静かにそして熱く語ってくれた。

莉乃は小さくだが確かに頷いた。


「 よしっ! いい子だっ! 霊力が亡くなったらすぐに言えよ? 怒ったりしないからなっ! 」

「 ・・・・うん 」


お父さんに頭を撫でられた。

でもその衝動でついついフラついてしまう。

そしてドンドン息が上がってくる。

汗が出てくる。

だけど父には見せたくなかった。弱ってるわたしなんて。