莉乃は慌てた様子で俺たちに手を振りカフェを出て行った。

しばらく様子を見ていると道路で何かをお父さんと話して車に乗り込んだ。


なんか最近忙しいみたいだな...

あっ、メールアドレス聞けばよかった...


「 涼太くんって絶対、莉乃さんの事好きですよね? 」

「 あの様子だったらそうなんじゃねぇー? なんか悔しいな。意外と狙ってたのにぃ... 」


南と祐一がひそひそ?(というか聞こえてるんだけど...)話をしていた。


「 おめぇーら...気付いたのか? ってか祐一は狙うなよ? 」


俺が手をゴキゴキと鳴らすと祐一は青くなって「 狙いませんっ! 」と堅く約束をした。