「 ねぇ、咲希ちゃんはどこぉ? 」


キョロキョロと辺りを見渡しても咲希ちゃんらしき人はいなかった。

それどころか莉乃達以外に見つかる人はいなかった。

父親や母親らしき人は見当たらなかった。


「 姉は・・・寝込んでいます 」

「 咲希ちゃんが? 」


父親が慌てたように美菜ちゃんに突っかかる。


「 えぇ。前に霊と戦った時取り憑いたみたいで・・・。それからずっと寝込んだままなのです。取り憑いた霊は強い力を持っていてあたしでも振り祓えないのです 」

「 じゃあ、わたしが祓うよっ! 」