少し先に木の陰を見つけ莉乃は早足になった。

どんどん先に行く莉乃に父親はビックリしていたが、木を見て納得してしまった。


「 少しだけ休むか。莉乃も疲れただろ? 」

「 やったーっ♪ 」


莉乃は喜んで木の陰に座った。

けれど木の陰には先に座っている人がいた。

本を読んでいて眠くなったのか本はポロッと芝生に落ちていた。

綺麗な顔をしていて額には汗を浮かべている。


――――・・大丈夫かな?