ズルズルとお父さんに連れられて莉乃は仕方なく西の巫女の神社に向かった。

けれど・・・遠く山の上にあるらしく坂が急でとても人が通れるような感じじゃなかった。


「 これだけで倒れちゃう〜! 」

「 莉乃。これも修行だ。我慢しろ 」


修行の言葉に弱い莉乃は頑張るしかなかった。

莉乃の弱点を知っている父親は無理矢理“修行”と嘘をついた。

でも体力も必要だからいちよう修行だろうと考えた。

――――・・だいぶ進んだけど全然終わりが見えない坂に次第に莉乃は汗が滝のように流れてくる。

肌にシャツがベタベタと張り付く。