小学校1年生のとき、出逢ってしまった。初恋の人に。

私は、近くの公園で1人遊んでいた。両親は共働きで、近くに友達もいなかった。
そんなとき、声をかけてくれたのが君だった。
「ねぇねぇ一緒に遊ぼう。」
その声に振り向くと、そこには茶髪の男の子がいた。
「うん!」
それが君との出逢いだった。

「私帰るね。」
辺りは暗くなりはじめてた。
「あっ!そうだ。これ、あげるよ。」
そう言って男の子が差し出したのは、ミルクティーだった。
「俺が一番好きな飲み物。」
そう言って笑った君と、ミルクティーに私は恋をした。

知っていることはミルクティーが好きだということと、茶髪だということだけ。

名前も歳も知らない男の子に。