「紗和・・・」

「んっ?どーしたの、まー君?」

「・・・ううん。なんでもない、じゃぁまたね。紗和」

そう言って彼は手を振った。

「うん、またね。まー君。」

彼女も手を大きく振り返した。

歩き出した彼は夕闇のなかへ消えていった・・・

その後、彼女は笑顔で歩き出した。


知らずにいた。

あれが最後だったなんて・・・


彼女、幼いあたしは『またね』がどんな意味だったのかなんて分からなかった。

ただ単純なあたしはまた明日会おうって

そういう意味での『またね』だとしか思わなかったよ。


ねぇ、慎はあの日の約束ちゃんと覚えてる?

また、あの日みたいに会いたいよ。。。