私の名前はアラン・ランカスター・ギディオン。
ギディオン王国の王子であり、王位継承者だ。
先日、我が最愛の者と永遠の愛を誓ったところだ。
氷の王子と呼ばれたこの私が恋に落ち、一人の少女の表情一つで一喜一憂するなど、この国の誰が想像できたであろう。
この私でさえも驚いている。
我が腕から幾度も零れ落ち、幾度も我が腕に包みなおし、幾度も我が熱い想いを伝え、漸く手に入れた愛しき妻、エミリー・M・ランカスター。
こうしてこの身に抱いていても
今にもこの腕から零れ落ちそうな不安に陥るのは
私の惚れた弱みからであろうか―――
ギディオン王国の王子であり、王位継承者だ。
先日、我が最愛の者と永遠の愛を誓ったところだ。
氷の王子と呼ばれたこの私が恋に落ち、一人の少女の表情一つで一喜一憂するなど、この国の誰が想像できたであろう。
この私でさえも驚いている。
我が腕から幾度も零れ落ち、幾度も我が腕に包みなおし、幾度も我が熱い想いを伝え、漸く手に入れた愛しき妻、エミリー・M・ランカスター。
こうしてこの身に抱いていても
今にもこの腕から零れ落ちそうな不安に陥るのは
私の惚れた弱みからであろうか―――