全員の名前を呼び終えると
ちょうどチャイムがなった。
帰れる!と騒ぐ生徒が続々と現れた。

私は少しショボンとしていた。
すると、梨くんが

「元気ないね?どうしたの?えっとー・・・」
「苺だよ。梨くんって呼んでいい?」
「梨でいいよ!苺ちゃんって呼ぶね」

彼は、笑顔で話しかけてくれた。
胸が高鳴る。

「苺でいいよ!梨って呼ぶんだし!よろしくね、梨!」

「おう!よろしく、苺!!」

彼は満面の笑みを見せてくれた。
また胸が高鳴る。