「あのっ…!」
部外者にはなりたくなかった。
オレが受けた患者さんだ。
画像を見ながらオペの相談をしている心臓外科の先生たちに向かって、思わず声をかけていた。
「オペの見学をさせてもらってもいいですか?!」
田尾先生はオレの頭を軽く叩いて言う。
「おいおい、お前は救命の研修医だろ。オーベンの許可なく勝手に出張すんじゃねーよ」
「だって…」
オレの患者さんなのに。
「すみません、うちの研修医が勝手なことを言って。おい、帰るぞ!」
連れて行かれそうになったオレに、心臓外科の先生の一人が言った。
「執刀医に確認してOKなら…」
「ホントですか?!やった!」
ほら見ろ!って田尾先生を指差したら、また頭叩かれた。
“お前は子供か!”って。
しばらくして、遅れてやって来た今回の執刀医の先生。
「オペ室の準備はできてる?患者さんと家族には説明した?麻酔科に連絡とった?」
早口にしゃべる、その人。
うちの親父じゃねーかっ!
部外者にはなりたくなかった。
オレが受けた患者さんだ。
画像を見ながらオペの相談をしている心臓外科の先生たちに向かって、思わず声をかけていた。
「オペの見学をさせてもらってもいいですか?!」
田尾先生はオレの頭を軽く叩いて言う。
「おいおい、お前は救命の研修医だろ。オーベンの許可なく勝手に出張すんじゃねーよ」
「だって…」
オレの患者さんなのに。
「すみません、うちの研修医が勝手なことを言って。おい、帰るぞ!」
連れて行かれそうになったオレに、心臓外科の先生の一人が言った。
「執刀医に確認してOKなら…」
「ホントですか?!やった!」
ほら見ろ!って田尾先生を指差したら、また頭叩かれた。
“お前は子供か!”って。
しばらくして、遅れてやって来た今回の執刀医の先生。
「オペ室の準備はできてる?患者さんと家族には説明した?麻酔科に連絡とった?」
早口にしゃべる、その人。
うちの親父じゃねーかっ!