もう一度部屋に行くと、悪ガキ3名。


「センセー、数馬は?」

「お前らも知らないのか!?」


嫌な予感がする。

慌てて部屋を出ると、追いかけて来たナースとぶつかりそうになった。


「わっ、先生…!?」

「屋上は!?」

「屋上はまだ…でも、あそこはカギがかかっていて…」


そう言うのも聞かず、オレはまっすぐに非常階段を登って行った。

息が切れる。

でも、一刻も早く行かなければならない気がして、必死に登った。


「…くそっ…マジかよ…!!」


屋上につながるドアに手をかけると、カギが開いていた。

目の前に飛び込んできた光景は…


「あれ?センセーもサボリ?」


給水タンクの上に座って、タバコをくわえている深江数馬を発見。


「お前っ…ぬぁにやっとんじゃゴルぁ!!さっさと降りて来い!!」


思わず地団駄を踏んだ。

確かに、悪ガキってのは、こういう場所が好きだよなぁ…。