空はすっかり真っ暗になった。

そーいえば達也たちはどーなったんだろう、
多分いつもの神社まではもー着いているはずだが。

毎年花火はあそこから見るのが僕らの決まりごとみたいになっている、
ここの花火を見るならあの神社はベストな穴場だ。

リンゴアメが欲しいと出店に並んでいる雪江を待ちながら、ふと神社の方に目をやる。

達也きっと緊張しまくってるんやろなぁ!

まぁ合流するときには付き合ってるやろうけど。

人込みが増えてきた、
さすがにみんないつが花火時か知っている。

もうそろそろ雪江も買い終わる頃だろうと出店に目をやる・・・・・

・・・いない・・・・

慌てて近くまで行ってみる、やっぱりいない・・・

リンゴアメのお兄ちゃんに聞いても分からないと言われた。

・・・ドクンッ

・・・・ドクンッ!!

急に胸騒ぎがしてきた。。
なんかあったんか・・

辺りを見ても人が多すぎて分からない。
たぶんそんなに遠くには行ってないだろうけど・・

僕の頭にはあってはならない最悪のシーンばかり流れていた・・・。


とりあえず探そう・・・

僕は人込みに飛び込んだ。