達也が戻って来てからの少しの間、僕らと彼女たちの席には変な空気が流れた。
達也はと言うと小さな声でぶつぶつと独り言を言ってるし、
プルプルを見ると向こうもチラチラとこちらを見ながら話しをしている。

達也のナンパが成功したとは全く思えないが、
少しは印象づけられたみたいだ。

こんな状態がしばらくの間続き、自体は思わぬ方向に進んだ・・・


彼女たちの会話も途切れ始め、帰り支度をし始めた。
当然僕らのトレイの上の物はきれいにからっぽになっていて、なぜまだいるのか分からない状況だったのだが・・・

「達也ぁあの子ら帰ってまうでぇ!どーするん?」

緊張がほどけ切っている達也はぶつぶつ今回はこれで十分や・・・と何回も小声で唱えている。


「・・・なぁ?あんたらゲーセン行くんちゃうん?」

いつの間にか隣にプルプルが立っていた。
達也にさっきまでの僕に見せていた顔は無かった。

「行くで!行くで!もしかして自分らも行くん?」

いきなり元気なってるやん・・・
まさかこーなるの予想して待ってたんかこいつは!